【すっぽん 大市】京都で340年の歴史の旨みに心酔する

鼈・スッポン・すっぽん、、旨い。

専門店に行かなくても日本料理の一品として
山椒焼やお椀の出汁や椀種としてでることもある。

すっぽん鍋(まる鍋)を食べに行くと店によっては刺身が出たり唐揚げが出たり・・・・
臭みが残っていたり、生姜がきつかったり、あるいは物足りなかったり、もあります。
身体にいいことは十分承知はしているが実はあんまり行ってない。

今回はグルメな大阪の先輩がめっちゃ美味いスッポンをご馳走したる、
と言うので男ばかり4人でやってきました。楽しみです~

京都駅からタクシーで20分くらいか。
京都らしい軒が並ぶ一画に「大市」の文字。
こういう京都でよく見る古い家屋をなんていうのでしたっけ?
風情があって歴史を感じていいですよね~

京都すっぽん料理 大市(だいいち)

大市はHPによると・・・
元禄年間(江戸中期)、初代 近江屋定八が創業してから、
約340年もの間、すっぽん一筋に18代続いた老舗です。
現在の店舗も当時のまま営業しております。

すごい!
創業340年で当時の店舗をそのまま使ってると!
それって重要文化財じゃないのかしら?
使ってもいいのか?
こういう京都の文化は凄いですね。

さて、料理ですが、

大市 すっぽんスープ

余計なものがなくて誠に潔い。
すっぽんを美味しく食べるには鍋と雑炊が最適なわけで
余計なことはしないということでしょうね。

上がり框で靴を脱いで、タイムスリップしたかと思うようないろんな部屋を奥に進みます。
座敷を抜け、障子の横を進み、渡り廊下を通って、庭には手水鉢があったり、蹲があったり、
また畳の部屋を横目に見ながら進むと私たちの部屋がありました。

席につくとそれぞれの支度の上に”○に大市”と書いたナプキン。
これが持ち帰ってもいいそうです。

ナプキンを取ると小鉢にすっぽんを冷たく煮たものが用意してありました。
それを食べながらビールを飲んで次の展開を待ちます。

しばらくすると和服の女性が現れて「お鍋始めますね~」と。
心の中で「おおぉぉ~きたぁ~っ!」
やっときました、まる鍋!

恭しく捧げ持った木箱の上には煮えたぎる土鍋。
その土鍋の中ですっぽんの身が躍る。
先にスープだけをそば猪口に取ってくれる。

嗚呼・・・この香りのなんと深いことよ。

どんなに美味いのか・・・

激熱のスープを一口、

ぁぁぁぁ・・・押し寄せる旨みのディープインパクト。

こんな”旨み”は経験したことがない。

なんでこんなに旨いんだろう・・・

続いて、身を取り分けてくれるのだがもはやどこの部位かさっぱりわからず。

見た目がグロテスクなので一瞬躊躇うのだが、旨いのは火を見るより明らか。

黒いのやら、エンペラの部分やら、どれも柔らかくて、もう最高。
一同下を向いて、必死に吸い付いつくと、あっという間に鍋がカラに。

鍋がカラになってから先輩が
「やっぱ、日本酒が合うよね~汁に少し入れて飲むとめっちゃ美味い!」

(表情は変えずに心の中で)「おいぃっ、そういうことはもっと早く言えよぉ」

すぐにお燗をお願いして、まる鍋第二弾をお願いしました。
5分ほどしてやって参りました。

先ほどと全く同じなのですが、今度はそば猪口のスープに
日本酒を少し足して飲むと不思議な味変、こりゃ美味い!

身を取り分けてくれた器に少したらして身を啜るとこれもうんまい!

旨すぎて一同会話らしい会話は成立せずひたすら食べるのみ。
予想を遥かに超える”旨み”に溺れてしまってます。

ぐったりして続いて雑炊。
またしてもグツグツと煮えたぎったスープに投入されたご飯。
卵と餅が追加されています。
これもさっさか,さっさかと胃袋に消え・・・

鍋に残った雑炊も我先にと茶碗に取り、
鍋の底に残ったおこげを皆が箸でこそげ取る。

この辺りでやっとそれぞれの顔を見渡して、
「ああぁ~美味しかったね~」と一同が頷く。

本当に美味しい鍋だった。
すっぽんもスープもご飯も、、、全てが美味しい。
重ねて言うがこんなに美味いすっぽんは初めてだ。

大市 すっぽん 美味しんぼ

漫画「美味しんぼ」に登場するくらい有名なこのまる鍋。

何でこんなに美味しいのか・・・HPからの抜粋だが、
「・・・浜名湖で100年以上の鼈養殖の歴史をもつ養殖池で育った膨大な数のすっぽんの中から、選び抜かれた「すっぽん」だけが店舗へと運ばれお客様の元へと運ばれます。すっぽんへのこだわりはもちろんですが、現在の社長自らが作り上げた「醤油」、長期にわたり酒造メーカーの研究所で共同開発し作り上げたオリジナルの「酒塩」など、料理で使用される食材や調味料にも美味しさを追求しつづけています。」

美味い訳ですよ。
ローマは1日にしてならず、ですね。

嗚呼、
また、明日もこのすっぽんを食べに行きたい!
大市に行きたい!

すっぽん大市
住 所 :〒602-8351京都市上京区下長者町通千本西入ル六番町
電 話 :075-461-1775
営業時間:12:00~14:00 (L.O.13:00)、17:00~21:00 (L.O.19:30)
ただし、冬季の夜は、17:00入店 または19:00入店の二部制
休業日 :火曜日

タクシーで市内から1300円
北野白梅町駅から1,105m

 

 

メルマガ登録はこちら

この記事にコメントする

1件のコメントがあります

  1. こんにちは、これはコメントです。
    コメントの承認、編集、削除を始めるにはダッシュボードの「コメント画面」にアクセスしてください。
    コメントのアバターは「Gravatar」から取得されます。