【竹千代】金沢の情緒をたっぷり味わえる割烹
総合/4.5pt
料理・味/4.5 接客/3.6 雰囲気/3.5 CP/3.7
竹千代で金沢おでん
5年ほど前に友人から勧められたお店なのだがやっと行けた。
金沢おでんのお店でめっちゃシブくて美味い、と聞いていたのだが、
そんなぁ金沢なんてなかなかいけないでしょう(涙)
今回は富山に宿泊したので、”かがやき”に乗って金沢へ。
駅前に出てビックリ!
なんですか、金沢のデカさは・・・こんな大都市だったんですね。
人気の少ない雑居ビル
駅前からタクシーで市役所方面に向かってもらい現地に到着。
お店が入った建物は一見怪しげな雰囲気ですが、
狭い通路を入ると暖簾はまだないのですが左側に「竹千代」の行灯があります。
開店15分前なんですが、扉を開けると中で店主が仕込みの真っ最中。
当然ながら「6時に来てください」と、ゴメンナサイ。
俗世と遮断された静けさ
6時ちょうどに伺ってみて驚いた。
狭い!&シブい!
オレンジ色の薄明り(に感じた)の中に浮かぶカウンター6席。
まるで茶室にいるかのようなその設え。
その中に・・・
店主は五分刈りでモミアゲ長めでシブい!
美味しいオーラ全開か。
客席から見て右側には茶釜が置いてあり、微かにチンッチンッと小刻みな音。
その後ろには掛け軸があり、まさしく茶室。
店主の後ろの棚にある食器の色合いがお店の雰囲気と調和していて一段とシブい!
まるで”シブい”のオンパレードで、まさに茶の湯「わび」「さび」を表現しているかのような店内だ。
飲み物のオーダーは最初から日本酒にした。
山中温泉・松浦酒造の獅子の里超辛純米だがこれが料理と雰囲気にもあっていた。
日本料理とおでんの重厚なる融合
自家製胡麻豆腐
小鯛の刺身
香箱蟹

香箱蟹
自家製蒟蒻のおでん
ヘしこの味噌漬けと熟成唐墨の食べ比べ

ヘしこの味噌漬けと熟成唐墨の食べ比べ
生唐墨
源助大根のおでん
金沢菊菜のおでん
湯葉の餡掛け
香箱蟹の炊き込みご飯
抹茶
蟹は言うに及ばず、熟成年月の違う唐墨などはまるで未知の領域。
魚は新鮮で旨みがのったもの、かと思えば保存食のへしこを出してきたり。
おでんも何品か出るのだがもはやおでんじゃなくてこれは立派な日本料理の一部。

自家製こんにゃくのおでん
お酒を頼むと目の前で燗を付けてくれる。
全てが薄明りの中で店主一人の仕事。
金沢でこんな素敵な空間に出会えるとは思ってもみなかったです。
地元財界の重鎮などもお忍びで通う隠れ家。

香箱蟹の炊き込みご飯
金沢にはいろんな名店があると思いますが
他のお店に行く気がまったく失せてしまったです。
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竹千代(タケチヨ)
住 所 :石川県金沢市広坂1丁目1−28 広坂パレス 1F
電 話 :076-262-3557
営業時間:18:00~22:00
定休日 :日曜日
備 考 :
バス 香林坊(こうりんぼう)バス停から徒歩3~5分
野町駅から1,283m